診療案内
当院では腹部臓器診断・外科手術に力を入れています
当院では、特に腹部臓器の診断や外科手術に熱心に取り組んでいます。
血液検査、デジタルレントゲン検査、超音波検査、内視鏡検査等を利用して、肝臓、腎臓、副腎や消化器などの腹部の病気を早期に発見治療を行うよう心がけています。
また、特にペットの高齢化に伴い増加傾向にある、「腫瘍」の治療も積極的に 取り組み、外科手術や抗がん剤治療、疼痛軽減の緩和治療を行っています。
他には、歯周病予防や治療、歯の根尖膿瘍などの治療や骨折などの整形外科にも力を入れています。
小腸の腸閉塞の症例
1歳のミニチュアダックスが嘔吐をするとの事で来院しました。
身体検査、血液検査、レントゲン検査、エコー検査にて、異物による小腸の腸閉塞と診断。開腹手術にて、異物(プラスチック製の飲み物のフタ)を小腸切開にて摘出。その後は順調に回復しました。
以前は、腸閉塞の症例は半日から1日かけてバリウム造影検査を行って診断していました。しかし、レントゲン検査でプラスチック製品は写りませんが、特徴的な小腸内のガスが認められる事や、エコー検査にて小腸内異物によるクリーンシャドウが認められる事や、エコー検査で異物その物が認められる事があります。今は、エコー検査で、早期の診断が可能になりました。
レントゲン・エコー検査
超小型犬の骨折の症例
最近は2kg以下の超小型犬の骨折が増えています。
骨も弱く、抱いていて落としただけでも骨折します。以下は、体重1.4kgの犬の橈骨尺骨の骨折のプレーティング固定の例です。専用の器具で、3~4ミリの幅の骨にプレートを装着しています。
レントゲン・手術
腹腔内悪性腫瘍の症例
15歳の猫が食欲不振で痩せてくるとの事で来院しました。
身体検査、血液検査、レントゲン検査、エコー検査にて、腹腔内に約4cmの腫瘍と腹水が認められました。エコーガイド下で生検、大学の病理検査にて、「上皮由来の悪性腫瘍」と診断されました。病理医から、リンパ腫と違い抗がん剤が効きにくい腫瘍であるとの事でした。
飼い主様と相談した結果、外科手術や抗がん剤治療ではなく、疼痛緩和療法を選択しました。「痛みや炎症を減らす薬」を投 薬し始めたところ、食欲や元気が改善しました。亡くなる前まで十分な元気があり、疼痛緩和ができたと飼い主様から言っていただきました。
レントゲン・エコー
歯の抜髄根管治療の症例
上顎前臼歯が破折した症例に、歯髄の根管治療を行いました。
ラウンドバーで歯に少し穴を開け、根管の歯髄をKファイルにて抜髄し、根管内処理を行い、最期に光重合コンポジットレジンにて歯冠の再形成を行いました。
根幹治療・歯冠再形成の様子
●歯の歯石除去の様子(動画)